
2階建て以上の住宅にバルコニー(ベランダ)を設けるのが一般的ではありますが、最近はバルコニー無しの家にしたいという要望も増えています。みゆう間取り相談室でご提案する間取りでも増えてきました。
なぜバルコニーがいらないのか。なぜバルコニー無しの家が増えているのか。
バルコニーはいらないという声と、バルコニーが無いことのメリットデメリット、バルコニー無しの間取についてご紹介します。

神戸で住宅設計を行っている女性一級建築士みゆうです。二児の母で子育て中のパパママの家事・育児負担を減らす家を設計しています。間取り迷子を助けるために2019年から間取り相談をはじめました。間取りブログでは間取りの基礎知識やテーマ別の間取りを紹介しています。
バルコニー:建物から外に張り出した露台。屋根は無いものを指す。
ベランダ:日本ではバルコニーとほぼ同じ意味で使われているが、屋根がかかっているものを指す。ガラスがはめ込まれたサンルームやインナーテラスのこともベランダと言うことがある。
※建築基準法施行令ではバルコニーの表記のみ。本記事ではバルコニーと表記します。
バルコニーがいらない理由

まずはなぜ「バルコニーはいらない」という人が増えてきたのでしょうか。バルコニーは不要と言われる方たちには共通点がありました。
お掃除が大変

バルコニーは何も使わなくても汚れるし、落ち葉などのお掃除も大変。お掃除の手間を減らしたいので、バルコニーは無しにしたい。
これは私も共感。砂埃や落ち葉などが入るので、バルコニーは使わなくても汚れます。樋に落ち葉が詰まって雨水が流れないこともありますし、床の防水も耐用年数があるのでメンテナンスも定期的に必要です。
きちんとメンテナンスしないと家に水が侵入することもあり得ます。
そのメンテナンスの手間を減らしたい、というのは納得です。
洗濯物をバルコニーで干さない

洗濯物をバルコニーで干すことは無いので、必要ないです。
最近増えてきたのがこのケース。洗濯物は室内干しにする、もしくは機械乾燥をするのでバルコニーは不要という人が増えてきました。シーツなどは干したい、という人も洗濯機を置く洗面所近くのお庭に干すからOK、という人もいます。
防犯のことを考えてバルコニーを設けたくない

少しでも防犯リスクを減らすために、2階から侵入できるバルコニーや下屋は設けたくないな・・・。
2階バルコニーには掃き出し窓があること、また窓を開けっぱなしにしている家もあることから、バルコニーから泥棒が侵入することもあります。外部から見やすくしたり、塀などから上がれない場所にバルコニーを設けたりすることで、防犯リスクは下げることは可能ですが、気になる人はとても気になるようです。
バルコニー無しの家のメリットデメリット

それでは、バルコニーは無くても良いのでしょうか?バルコニーが無いことのメリットデメリットをあげてみましょう。
バルコニーが無いデメリット
バルコニーが無いとエアコンの室外機をバルコニーに置けません。室外機を壁付けにするか、配管を長くして1階に置く必要があるので、外観に影響します。
火災時に玄関や1階の窓から避難できないときにバルコニーは避難経路にもなるので、バルコニーが無いと避難しにくくなります。
また、2階に大きい家具等搬入する際に、階段を通らない場合は2階バルコニーから入れることもあります。バルコニーがお布団はバルコニーに干すことができませんね。そのような可能性を減らすのがバルコニーが無いデメリットです。
バルコニーが無いメリット
バルコニーを設けたくないという人たちが言われているように、バルコニーが無いことで2階の泥棒侵入のリスクは減ります。また、バルコニーによる雨漏りなど水の浸入リスクが減ります。
バルコニーのお掃除やメンテナンスの手間が減るのもメリットですね。
バルコニーを設けない場合の間取り

最後に「バルコニー無しの家にしたい」というご要望の間取りを3つご紹介します。
1階に日当たりの良い室内干しランドリールームを設けた間取り
2階に日当たりの良い家事室があるバルコニー無しの間取り

洗面・脱衣別で洗面所隣に外干しテラスを設けたほぼ平屋建の間取り

バルコニー無しで納得のいく間取りの家を作りたい方は

間取りに悩んでいる、納得のいく間取りを作りたい、という方はみゆう間取り相談室にご相談ください。オンラインで実際にお話しして、あなたの家づくりへの思いを丁寧に聞き取り、間取りをご提案致します。バルコニー無しの間取りのご要望にも対応可能です!
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